彼のオートバイ彼女の島

「彼のオートバイ彼女の島」
ご存知の方も多いと思いますが、1986年公開のオートバイを題材にした映画です。
原作は片岡義男、キャストは、今は怖いおじさんになってしまった竹内力、原田知世のお姉さんの原田貴和子、渡辺典子、三浦友和など。
この映画を観たのは30代で、丁度バイク通勤用にCB250RSZを購入した頃でした。
Wに憧れた訳ではありませんが、これを観てからオートバイツーリングに行く事が多くなりました。
映画では、冒頭に主人公(竹内力)がWを軽々と方向転換させるシーンがあり、ちょっと驚きました。
彼は身長も180㎝ありますので、Wが小さく見えます。
また、細かい演出もマニアックです。
Wはツインキャブで燃料コックが左右に1個ずつあるのが特徴ですが、映画でもきちんと両手でコックをONにするシーンがあります。
こんなのはマニアでないと気づきません。(作家の片岡義男は、この作品のためW1を2台、W3を1台買ったそうです。)
オートバイのエキゾーストノートも紛れもなくWのキャブトンマフラーの音、それも芯(間違ってもインナーサイレンサーなんて言いません。)抜きの音です。
早朝の信号待ちでWのタンクを撫でるシーン。
静寂の中で、太鼓のリズムがごとくゆっくりアイドリングするエンジン音。
都会を抜け、緑の中を気持ち良さそうに走るシーン。
う~ん、何度見てもこのシーンはいいです!
そしてバックに流れる主題歌。(唄、原田貴和子)
♪~あなたの胸の奥に眠る海があった。
私を虜にするおおらかさと優しさと~♪
好き~よ、無口なあなたが。
好き~よ、退屈しないわ。
私を眠らせて~♪
わたくし、この曲大好きです。
今でもツーリング中にこんなシーンに出会うと頭の中ではこの曲が自然に流れてきます。
ストーリーは、山中で綺麗な女の子(原田貴和子)に出会ったり、混浴の温泉でその子に再会したりと、現実には「有り得ね~!」事ばかりですが、そこが映画のいいところでもあります。
改めて観てみても、こんなロマンスに歳を忘れて心がときめきます。
映画の中で登場する群馬県の「法師温泉」は、行きたいと思いつつ、まだ叶ってはいませんので、いつかは必ず行きたいと思います。
以上、青春時代の妄想にひたるOyajiでした。