Slow Ride で行きましょう。 ~2nd Stage~

人生楽ありゃ苦はないさ ~ Enjoy my life ~    Since 2011.11/11

「雨・・雨・・雨 凍える夏の箱根ツーリング物語」 ~ 第二話 ~

願いもむなしく小雨のなかを出発する事となった箱根ツーリング。
雨で気分と共にペースが大幅に落ちる事は容易に察しがつく状況であった。
予定では、出発後、美濃加茂市から八百津町の丸山バイパス経由で恵那市に抜けるはずであった。
晴れていれば抜群のロケーションが楽しめる快適ルートだ。

と、ここで改めて今回の箱根ツーリングの予定ルートを紹介しよう。

私が在住する「Gifu City」は、本州のほぼ中心に位置する。
ここから箱根まで、常識的な判断力の持ち主なら東名か中央道を中心にルートを組み立てる事だろう。
もっとも最近ではNAVIにおまかせと言うのが現実かもしれない。

私のルート選択の基準は如何に目的地までを楽しく走れるか、つまり目的地はひとつの結果であり、大切なのはそこまでに至るプロセスが最も重要だと考えている。
一般道、それも山道中心でのルートなど、NAVIでは絶対に選択されないコースである。

そうした考えから今回選択したルートは、岐阜から美濃加茂→八百津→恵那→南木曽→飯田から茅野までは、一般道でも更に山沿いの国道152号を走り、茅野からは国道20号で甲府へ、ここから河口湖→山中湖→御殿場を経由し、箱根に到着すると言うコースである。
およその走行距離は約400Kmだ。
過去にも同様のルートを走破しており無謀な計画ではないはずであった。
できれば山中湖あたりで観光も検討していた程である。
ちなみに、この計画をした段階での天気予想は両日とも曇りのち晴れであった。

そんな計画も、急激な天候の変化でもろくも崩れることに・・・。

「無理をせず、安全・確実なルートを選ぶべきか・・・」

「いやいや、雨は弱まるかも知れない、折角なので楽しいルートを走った方が・・・」

私の心は揺れ動くのであった。

そして出した結論は、予定通りのコースを選択する事だった。
だが、この選択は、結果的に2度目の選択ミスとなるのであった。
今回、初参加となるhisaさんとエンフィ姫に長距離山道ツーリングの素晴らしさを是非味わってもらいたいと言う気持ちが裏目に出てしまったようだ。
登山者が途中で登頂を諦められず、無理をする気持ちが少し理解できたような気がする。(ちょっと違うか?)

そんな紆余曲折を経て、予定通りの丸山バイパス方面へ向かった。
雨は本降り傾向、顔に感じる辛さも増す一方であった。
ここでの更なる過ちは、前回ここを走った時に恵那からバイパスに通じる道が非常に狭く分かりづらい道だった事を思い出し、NAVIがどうしても選ばないダム湖沿いのルートを無理やり設定した事だった。
地図を見てもこのルートの方がスムーズに恵那市にアクセスできそうである。

「何故NAVIはこのルートを選択しないんだ?」

一抹の不安と共に国道からダム湖沿いのルートへマシンを進める。
進むにつれ、道はどんどん狭くなり、ついには1車線もないような状況に。
永らく車両の通った形跡がない道路には落石が至る所に。
スピードも進むのがやっとと言う程度だ。
人の気配など全く感じられない。
これでも地図上では立派な国道の表示となっていた。

「いったい何処へ行くんだ」

無理矢理設定したNAVIは、嘲笑うかのように前進を指示している。

「だから駄目だと言っただろ!」

NAVIの声が聞こえてきそうである。

ともかく、前に進むしかないようだ。

「何度設定してもNAVIがこのルートを選択しなかったのはこのせいだったのか!」

数十分走っただろうか、やっと民家らしきものが見え隠れする場所まできた。
更に進むと本線であろう国道に出た。
 
「やれやれ、やっと戻ったか!」

安堵感と共にウインカーを出し、一気に合流・・・。

「 え? 道がない! 」

NAVIでは合流できるはずだが、ガードレールで道が切れていた。
どうやら、最近改修があったようで、ここからは合流ができないようだ。
私のNAVIは安価なものだが、地図は2011年度版である、それでも日々変化する道路事情には旧態化が早いようだ。
仕方なくUターンして合流できる道を探す事に。

「何をやってるんだ!」

その後も、恵那市の国道19号に出るまでは更に迷走し、やっとの思いで中津川の「道の駅賤母(しずも)」に到着した。
時刻は、既にAM8:00を過ぎていた。

これが、迷走したここまでのコースである。↓ (※クリックすると拡大する。)
縮小画像地図画像

ここまで約100Km、時間は2時間50分を要し、出発早々大きなタイムロスとなってしまった。
だが、この時点での時間に対する 「焦り」 はまだない。

亀は思う・・・。
「この天候の中、これから箱根?しかも一般道だって?」

「こいつら何て馬鹿で愚かなんだ!」

縮小画像P7210599

缶コーヒーで暖を取りながら暫しの休憩。
しかし、この時期に暖を取るなどと言う言葉が出るほど気温が低い。
雨は止む気配もなく、絶望感で満たされたOyajiのハートにもシトシトと降り続くのであった。

ここからは、国道258号で飯田方面へ向かう。
途中には中仙道の宿場町で有名な「妻籠宿」がある。
いつもは多くの車でにぎわう観光地だが、今日はひっそりと静まり返っていた。
予定では、途中から国道をそれて、県道8号の「大平峠」ルートを楽しむ予定だったが、この雨では楽しさは望むべくもなく、そのまま258号を走行した。
飯田市からは、国道153号で天竜川沿いを北上し、松川町まで来た。
ここで、今回3度目の選択に迫られた。

「このまま153号線か・・・」

「この程度雨なら、やはり山沿いルートの方が・・・」

出した答えは、またしても山沿いの冒険コース。
どうやら私は、登山家なら無理をして遭難するタイプのようだ。

この辺りで雨は上がり、今日初の乾いた道路に嬉しさがこみ上げる。

「よし、行けるぞ!」

気分も持ち直し松川町から予定通り、更に東の南アルプス沿いを走る国道152号へ向かう。
このルートは以前何度か走った事があり、この程度の天候なら問題なく走行できるはずだ。
途中152号線に接続する県道へターンする。

「ダッ・ダッ・ダッ」

Enfield のロングストローク・OHV エンジンの気持ち良い立ち上がりを楽しみつつ、ふと右のバックミラーに視線を移す。

「ん?」

改めて左のバックミラー。

「え? え?」

直前まで見えていた W Enfield の姿がミラーから消えた!?
慌てて路肩にオートバイを寄せ、後ろを振り返る。

2台の姿は何処にもなかった。

暫く後方を見つめ、待った。

だが、2台が現れる事はなく、静かな山間に Enfield のアイドル音がのみが空しく響き渡るのだった。

「ドッ・ドッ・ドッ・・・」


~つづく~


Comment

mappy  

No title

なるほど・・未だ宿にはたどり着かないのですね・・長く楽しめそうだ!

2012/07/26 (Thu) 20:14 | EDIT | REPLY |  

enfi oyaji  

(返信)

こんばんは。
ほんの少しでも楽しんで貰えると嬉しいです。
結構文章を考えるのは大変ですが、何とか最後まで頑張ります!

2012/07/26 (Thu) 21:29 | EDIT | REPLY |  

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